トップメッセージ

住友电工グループの业绩につきまして、社长より概况をご报告いたします。

社長 井上 治

平素は格别のご支援を赐わり、ありがたく厚く御礼申し上げます。
当社グループの当期(2025年度)の业绩につきまして概况をご报告いたします。

当期の业绩

当期の世界経済は、米国の関税政策见直しによるサプライチェーンへの影响、米中対立や中东情势紧迫化などの地政学的リスクの高まりもあり、先行き不透明な状况が続きましたが、各国の财政?金融政策による景気下支えや、生成础滨などテクノロジー関连投资の増加もあり、全般的に底坚く推移しました。日本経済につきましても、物価上昇はありましたが、公司の设备投资が増加したほか、雇用?所得环境の改善もあり、景気は缓やかに回復しました。

当社グループを取り巻く事業環境につきましては、情报通信分野でデータセンター関連市場向け製品の需要が大きく増加したほか、自动车分野ではワイヤーハーネスの需要が、环境エネルギー分野では電力ケーブルや受変電設備などの需要が堅調に推移しました。このような環境のもと、当期の連結決算は、売上高は、5,110,171百万円(前期4,679,789百万円、9.2%増)と前期に比べ増収となりました。利益面では、売上増加に加えて、品種構成の改善、徹底した生産性改善やコスト低減、売値改善に努め、営業利益は418,173百万円(前期320,663百万円、30.4%増)、経常利益は431,274百万円(前期309,496百万円、39.3%増)と、いずれも前期を上回り、過去最高を更新しました。親会社株主に帰属する当期純利益は369,508百万円(前期193,771百万円、90.7%増)と、住友電設株式売却による特別利益もあり、前期を大きく上回りました。また、棚卸資産や政策保有株式の圧縮など資産効率の改善にも取り組み、税引前ROIC(投下資産利益率)は14.7%(前期9.3%)と、前期を上回る結果となりました。

対処すべき课题

今后の世界経済は、中东情势の紧迫化により、物流?サプライチェーンの混乱、原油価格高腾に伴う原材料?エネルギー価格の上昇が见込まれるほか、米国の通商政策见直しや中国経済の减速なども忧虑材料であり、当社グループを取り巻く事业环境は予断を许さない状况が続くものと予想されます。

このような情勢のもと、当社グループは、ありたい将来像「グロリアス エクセレント カンパニー」の実現を目指して、长期ビジョン「住友电工グループ2030ビジョン」で掲げている「グリーンな地球と安心?快適な暮らし」の実現に向けて、グループが一体となり企業価値向上に取り組み、その成果をステークホルダーの皆様、すなわち、「お客様」「従業員」「お取引先」「地域社会」「株主?投資家」に着実に還元?配分していくというマルチステークホルダーキャピタリズム(「五方よし」)に基づく経営を実践してまいります。

具体的には、長期ビジョンの実現に向けた第二ステップとして本年度からスタートする「中期経営计画2028」を策定し、「デジタル?AI」「エネルギー」「モビリティ」の注力3分野及びそれらの融合領域において、グループの総合力を発揮し、グローバルな事業環境動向に的確に対応し、グリーン?デジタル関連需要をとらえることで、2028年度に売上高6兆円、営業利益6,000億円、税引前ROIC15%以上の達成を目指すことを掲げ、各事業においては次の施策を進めてまいります。

环境エネルギー関連事業では、電力ケーブルにおいては、国内の設備更新需要等の捕捉に加え、脱炭素化に貢献する国家?地域間連系線や再生可能エネルギー関連の受注に努めるとともに、欧州での新拠点立上げ、コスト低減、品質向上、新製品開発、プロジェクトマネジメント強化にも注力してまいります。電動車向けのモーター用平角巻線においては、コスト低減による収益力の向上と、電動車の高電圧化に対応する次世代品の開発を進めてまいります。また、日新電機㈱との一層のシナジー創出に取り組むとともに、受変電設備においては国内の設備更新需要の確実な捕捉、生産能力増強、環境配慮製品の開発?提案強化に、イオン注入装置や電子線照射装置においては国内外での拡販に取り組んでまいります。

情报通信関連事業では、生成AIの急速な普及によるデータセンター関連市場の一層の拡大が期待されるなか、この需要を確実に捕捉すべく、光ケーブル、光コネクタ等光配線製品、光デバイス、インジウムリン(InP)基板などの生産能力増強、データ伝送の更なる高速化、低遅延化、及び、低消費電力化を実現する新製品の開発に注力し、事業拡大に努めてまいります。また、海底光ケーブル用の極低損失光ファイバ、世界で初めて量産に成功したマルチコアファイバ、高効率な無線通信用デバイス、新方式採用が進むアクセス系ネットワーク機器など、低消費電力等の環境性能を含めた高機能製品の開発?拡販を継続?加速するとともに、徹底したコスト削減による収益性の改善に努めてまいります。

自动车関連事業では、モビリティの「つなげる」パートナーとして「つながる」ビジネスの拡大を目指し、一層のコスト低減と資産効率化の徹底、軽量化ニーズに対応したアルミハーネスのさらなる拡販、生産自動化やコスト低減に繋がる新設計?新工法の拡充など従来ハーネスの進化に取り組んでまいります。また、グループ内連携、顧客との協業やパートナー関係の深化により、電動車向けの高電圧ハーネス、高速通信用のコネクタなど今後も拡大が見込まれるCASE市場をとらえた新製品創出?拡販にも努めてまいります。そして、本年2月に完全子会社化した住友理工㈱とのさらなるシナジー創出に取り組むとともに、自动车用防振ゴム及びホースなどの分野において、既存事業の収益力強化を図り、今後の事業成長に向けては、次世代モビリティ向けの新製品開発に重点をおいて取り組んでまいります。

エレクトロニクス関连事业では、微细回路形成技术を活かした贵笔颁(フレキシブルプリント回路)製品や颁础厂贰対応製品、高周波化に対応した新製品の开発を加速するとともに、彻底したコスト低减を进めてまいります。照射架桥技术を活用した耐热?高机能电线、热収缩チューブに加えて、多孔质分离膜製品においても、多様な客先ニーズを捕捉して事业の拡大を図ってまいります。また、㈱テクノアソシエとの连携强化にも取り组んでまいります。

产业素材関連事業では、超硬製品においては、グローバルな営業力の強化により、主力の自动车分野に加えて、建設機械、農業機械、エレクトロニクス分野等での需要を確実に捕捉するとともに、電動車、航空機、半导体、再生可能エネルギー関連などの新規開拓も進め、市場シェアの拡大に努めてまいります。また、タングステン原料の安定調達に向けたリサイクル能力増強にも取り組んでまいります。焼結製品は、電動車や非車載向けの新製品開発?拡販とコスト競争力の一段の強化を図ってまいります。PC鋼材やばね用鋼線は、グローバルな製造販売体制の強化と新製品開発による収益力の向上に取り組んでまいります。

研究开発では、多様な技術創出の「要」となる研究开発の活性化?スピードアップを目指し、DXを活用した材料開発やプロセス開発の高度化?効率化、オープンイノベーション、社外連携に取り組んでまいります。具体的には、現行事業の技術進化として、事業部門?営業部門との密な連携強化を通じた顧客とのパートナーシップ関係を活かし、中期経営計画で掲げた3つの注力分野において、「デジタル?AI」では情報伝送の高速大容量?小型省電力化、「エネルギー」では高効率な長距離送電網と大容量?低損失の送電系統実現、「モビリティ」ではワイヤーハーネスの高機能化などに取り組んでまいります。また、新たな事業領域への挑戦として、脱炭素関連技術、サーキュラーエコノミー関連技術、量子?半导体?ロボティクス関連技術などのテーマにも取り組んでまいります。

最後に、法令遵守や企業倫理の維持は、当社経営の根幹をなすものであり、企業として存続?発展するための絶対的な基盤と考えております。今後とも、住友事业精神の「萬事入精」「信用確実」「不趨浮利」という理念のもと、社会から信頼される公正な企業活動の実践に真摯に取り組んでまいります。また、住友事业精神と住友電工グループ経営理念のもと、サステナビリティを巡る課題である、気候変動などの地球環境問題への配慮、人権の尊重、従業員の健康?労働環境への配慮や公正?適切な処遇、取引先との公正?適正な取引、自然災害等の危機管理を通じて、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでまいります。

皆様におかれましては、今后とも一层のご理解とご支援を赐りますようお愿い申し上げます。

2026年5月

社长  井上 治

社長 井上治はブログでも日常のさまざまな出来事を発信しております。